静岡市道路LED化 補正予算計上、電気代2.3億円減

 静岡市は市内の道路照明の電気代と維持管理費削減のため、市が管理する照明計9200基のLED(発光ダイオード)化に着手する。改修費を電気代の削減分などで賄う「ESCO(エスコ)事業」を活用し、2023年度中に全ての道路照明をLED化する。

静岡市役所
静岡市役所

 市内の道路照明計1万1千基のうちLED化していない水銀灯とナトリウム灯計9200基が改修対象。現在の電気代は年間約2億円で、維持管理費約1億円と合わせ年間約3億円がかかっているが全照明灯のLED化で電気代は年間7千万円に削減されるという。
 ESCO事業は、民間企業が省エネルギー改修にかかる設計や施工、維持管理を一括して行い、市が長期契約で単年度ごとサービス料を支払う仕組み。
 同市は24年度から33年度までの10年間、年間1億8千万円の業者委託料と電気代7千万円の計2億5千万円を各年負担する見込み。契約終了後の34年度以降の維持管理費は未定だが、電気代と合わせてもLED化前より大幅に経費が削減できるという。
 市道路保全課によると、県内では浜松市や焼津市などが道路照明をLED化している。ESCO事業を活用した道路照明の一括改修は県内初という。22年度中に契約し、23年度に施工を開始する。22年度一般会計9月補正予算で18億円の債務負担行為を設定した。
 (政治部・池谷遥子)

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