リニア工事想定し希少植物保護議論 静岡市の評価協

 リニア中央新幹線建設工事に関する静岡市の事業影響評価協議会(会長・増沢武弘静岡大防災総合センター客員教授)は17日、第10回会合を同市葵区のアイセル21で開いた。JR東海による林道東俣線の改良工事に伴う希少植物の保護などについて意見を交わした。
 林道東俣線はリニアの南アルプストンネル工事の工事車両が通行する道路で、市が管理している。改良工事の対象区域では希少植物が確認されていて、一部箇所で移植を実施する予定という。
 委員からは「種の採取は的確に行われているか」「移植した先でのシカの食害をしっかりと防いでほしい」などの質問や要望が出た。
 国土交通省有識者会議の進捗(しんちょく)状況や、8月31日の会議で市が実施した環境影響評価(アセスメント)手続きに関する説明などの内容も共有した。

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