多数の楽器水浸しに 焼津の楽団会見「市は向き合って」 裾野市文化センターのスプリンクラー作動

 裾野市民文化センターで9月下旬、舞台上のスプリンクラーが突然作動した問題で、当日に公演を予定していた管弦楽団「シンフォニエッタ静岡」(焼津市)は13日、静岡市内で記者会見し、被害状況を明らかにした。関係者5人が重軽傷を負い、多くの楽器や楽器ケース、楽譜が水に漬かったという。作動の原因は不明で、補償などを巡る市と楽団の交渉は難航する可能性も出ている。

スプリンクラーが突然作動した大ホールの舞台=13日午前、裾野市民文化センター
スプリンクラーが突然作動した大ホールの舞台=13日午前、裾野市民文化センター

 公演は9月24日に予定されていたが、開演約1時間前に大ホールのスプリンクラーが突然作動し、舞台が水浸しになって中止になった。指揮者1人と演奏者56人が出演する予定で、既に楽器のセッティングは終わっていた。5人は転倒するなどしてけがをしたという。楽団側の被害額は調査中。芸術監督・指揮者の中原朋哉さん(49)は「裾野市には誠実に向き合ってほしい」と話した。
 スプリンクラーは手動式で、操作する取っ手のある起動弁は舞台の左右2カ所に設置されている。起動弁にはふたがついているため、誤ってぶつかるなどして作動する可能性はないという。市によると、業者による定期点検と作動後の調査で異常や故障は確認されていないとしている。
 誰かが故意に取っ手を操作した可能性もあるため、市は裾野署に届け出た。ただ、起動弁の近くに防犯カメラがなかったこともあり、原因究明は難しいとみられている。
 センターのコンサートピアノや照明、音響機器なども水をかぶった。

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