静岡空港新駅協議、川勝知事「歓迎」 リニア同盟会、山梨知事意向受け

 川勝平太知事は11日の定例記者会見で、山梨県の長崎幸太郎知事が静岡空港(牧之原市)に新幹線新駅を整備する本県の構想について、リニア中央新幹線建設促進期成同盟会で実現性を議論する意向を示したことについて「ありがたい。強く賛意を表したい」と述べ、歓迎する考えを明らかにした。
 川勝知事は、リニアの同盟会で静岡空港新駅の実現性を議論することは、同会が活動規約に掲げる「(リニア)建設促進に関する調査研究」に当たると述べた。リニア南アルプストンネル工事を巡りJR東海と大井川水問題を協議している本県の立場を踏まえ、「今は水問題の解決が最優先」と説明する一方で、水問題と並行して、本県が加盟する同盟会の中で空港新駅について議論するのは問題ないとの認識を示した。
 空港新駅ができることの経済効果について川勝知事は「極めて大きい。(空港)周辺(の状況)が一変する」と強調し、リニア沿線地域にも波及するとした。
 長崎知事は静岡新聞社のインタビューで、リニア期成同盟会内に8月に発足した高速交通ネットワークに関する研究会で静岡空港新駅を議題に取り上げる意向を表明。意見がまとまれば、国やJR東海に新駅設置を要望する考えを示していた。
 県はリニア南アルプストンネル工事の工区設定過程に関するJR東海の回答が6日に届いたことを明らかにした上で、内容を「不十分」(担当者)と指摘し、次回の県有識者会議の専門部会で詳しく尋ねるとした。

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