リニア中央新幹線工事 川根本町要望「場合によっては中止も」 国交省専門家会議第4回会合

 リニア中央新幹線工事に伴う南アルプスの生態系への影響について協議する国土交通省専門家会議は7日、第4回会合を開き、大井川流域の島田市と川根本町から懸念事項などを聴取した。川根本町は文書で「場合によっては工事を中止するなど、流域住民が安心できる施工計画が作成されることを望む」との薗田靖邦町長の意見を伝えた。
 薗田町長は生態系に深刻な影響が出た場合、同町など周辺3県の10市町で構成する南アルプスユネスコエコパークの「認定取り消しなども考えられる」と指摘した。島田市の染谷絹代市長は大井川流量減少や水質の変化について地域住民の声を伝えた。
 会議の委員が9月3、4日に実施したリニア静岡工区の現地視察の結果も報告した。

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