ハワイの日本酒品評 初亀醸造が最高賞 静岡酵母使用、上品な甘み

 米国ハワイで開催された日本酒の品評会「全米日本酒歓評会2022」の大吟醸A部門(精米歩合40%以下)で、初亀醸造(藤枝市岡部町岡部)が出品した「純米大吟醸 東条山田錦 田尻農園作」がグランプリを受賞した。

グランプリを受賞した純米大吟醸を手に笑顔を見せる橋本社長=藤枝市の初亀醸造
グランプリを受賞した純米大吟醸を手に笑顔を見せる橋本社長=藤枝市の初亀醸造

 品評会は国際酒会主催で、ホノルル市で9月に行われた。大吟醸A、同B、吟醸、純米の4部門に165の蔵元から計576点の出品があった。大吟醸Aには175点の応募があり、グランプリはその中の最高評価1点のみに与えられる。
 初亀醸造の出品酒は、兵庫県東条地区の特定の水田で育てた高品質な山田錦を使用。透明感と上品な甘みが調和した一品という。橋本謹嗣社長は「静岡酵母を使った繊細な味わいが特徴。とても手間がかかるが、努力が実った」と笑顔を見せた。
 歓評会は米国への日本酒の普及などを目的に2001年に始まった。国外の品評会として長い歴史がある。
 (藤枝支局・岩下勝哉)

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