静岡・清水区断水 取水源の確保研究 興津川依存、危機管理に課題

 台風15号による記録的豪雨の影響で発生した静岡市清水区の大規模断水で、市の榊原光男上下水道局次長は6日、同区の取水源の大半が興津川取水口に依存している現状はリスク管理上の課題があるとして「(断水が)収束したら、いろいろな取水源を確保できるように研究する」と述べた。市議会企業消防委員会で委員の質問に答えた。
 大規模断水は一時、蒲原・由比地区を除く清水区のほぼ全域に当たる約6万3千戸で発生し、このうち約5万8千戸は興津川取水口の被災が原因とされている。榊原次長は「台風被害で清水区民の主要な取水口が被災して断水した。取水口が1カ所というのがネック」と問題点を挙げた。
 興津川取水口をふさいだ流木や土砂の撤去作業は、作業員や職員が被災発覚後の9月25日に着手。災害派遣要請に基づき陸上自衛隊が27日夜に現場入りし、28日未明に完了した。榊原次長は「自衛隊の強力な支援で早期の断水解消につながった」とも述べた。

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