校則見直しに理解深める 静岡市教委、校長対象に研修会

 静岡市教育委員会は5日、校則の見直しに関する研修会を葵区の市教育センターで開いた。認定NPO法人カタリバ(東京)の山本晃史さん(32)が講師を務め、市立小中高校の校長約120人が参加した。

校則の見直しへの理解を深める研修会=静岡市葵区の市教育センター
校則の見直しへの理解を深める研修会=静岡市葵区の市教育センター

 市教委は2021年11月に施行した「校則の策定および見直しに関するガイドライン」を踏まえ、本年度は各学校で児童生徒が主体となり、校則の細かすぎる規定やあいまいな規定などの見直しを図ることを目標にしている。
 研修会で山本さんは、児童生徒が中心となって教員や関係者と対話しながら校則見直しに取り組む他の自治体の実践例を紹介した。「校則の見直しは目的ではなく、子どもたちの自己肯定感や社会参加への意欲、当事者意識を高めていくことを目指している」などと解説した。
 長田西中の長沢滋文校長(56)は「校則の見直しは子どもの成長につながる一つの方法だと分かった。子どもたちを信じて、支えていきたい」と話した。
 (社会部・島田莉菜)

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