清水区 日常へ一歩 全市立小中学校が再開、断水生活の気付き報告

 台風15号により発生した断水の影響を受け休校が続いていた静岡市清水区の市立小中全23校で3日、授業が再開した。久々の登校に沸く子どもたちの明るい声が校舎に響き渡った。小学校の再開に合わせ、併設の児童クラブ14施設も復旧する。

朝礼で大雨の被害を話し合う児童ら=3日午前8時15分、静岡市清水区の清水小
朝礼で大雨の被害を話し合う児童ら=3日午前8時15分、静岡市清水区の清水小

 同区松井町の清水小(柴田由香里校長)では午前7時45分ごろ、児童たちが続々と校門を通って教員や同級生と元気にあいさつを交わした。中庭を友人と走り回ったり鉄棒を楽しんだりして過ごした後、クラスに集まり朝の会に臨んだ。「当たり前にあったものがなくなると本当に大変」「いろんな人が清水を助けに来てくれた。優しい人がいっぱいいる」など、断水下の生活で得た気づきについて話し合った。
 静岡市では豪雨被害により一時、42校が休校。広範囲で断水が発生した清水区は長期化していたが、一部は情報端末を活用してオンラインで学習を継続した。同小6年の望月心晴[こはる]さん(12)と石川希愛[のあ]さん(11)、山田楓さん(11)の3人は「パソコンで先生や友達の顔を見たり、クラスのチャットで連絡を取り合ったりして安心できた」と話した。
 市こども未来課によると、浸水被害を受け10月中旬の再開を予定している高部東児童クラブについては、高部東小の校舎活用を検討中という。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞