連詩創作、高校生が挑戦 詩人野村さんから手ほどき 浜北西高

 静岡県文化財団は2日、詩人野村喜和夫さんを講師に招いた連詩のワークショップを、浜松市浜北区の浜北西高で開いた。同高と浜松学芸高の文芸部員計16人が連詩の方法論を学び、創作に挑戦した。

高校生に連詩の創作手法をアドバイスする野村さん(中央)=浜松市浜北区の浜北西高
高校生に連詩の創作手法をアドバイスする野村さん(中央)=浜松市浜北区の浜北西高

 11月に静岡市駿河区のグランシップで実施する「しずおか連詩の会」(静岡新聞社・静岡放送共催)の関連企画。1999年から続く「しずおか-」の中で、生徒に本格的な連詩の手ほどきをするのは初めてという。
 参加した高校生16人は4グループに分かれ、野村さんが作った3行詩に続ける形で、グループごとに4人のリレー形式で創作した。それぞれの価値観と美意識に基づいた3行詩が連なり、「空を見つめて」「物語」「時」「生きる」と題した4編の連詩が完成した。
 野村さんは一つ一つの作品を講評し「過去と現在の関係性について、自分自身の言葉で考える時間を得られたのではないか。これからも文学、詩に楽しく取り組んでほしい」とエールを送った。
 浜北西高総合文芸部の宮田ミユキ部長(2年)は「連詩作りや発表を通じて、一つの作品に対してさまざまな感じ方があることを知った。今後の創作に生かしたい」と話した。
 (文化生活部・橋爪充)

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