台風15号被災地 磐田市豊岡地区 ボランティアが地域の支えに

 台風15号の影響で家屋浸水や土砂崩れが相次いだ磐田市豊岡地区で、災害ボランティアが活躍している。市災害ボランティアセンターを運営する市社会福祉協議会によると、2日は受け入れ開始以降で最多の147人が参加。市社協は「多くの支援に感謝している。広範囲に被害が及んでいるので、平日も1人でも多く協力をお願いしたい」と呼び掛けている。

民家の敷地内に入り込んだ土砂を撤去する災害ボランティア=磐田市平松
民家の敷地内に入り込んだ土砂を撤去する災害ボランティア=磐田市平松

 大規模な土砂崩れが発生し、県道や家屋などが被害を受けた同市平松では、ボランティアが住民や消防団員らとともに、民家の敷地内に入り込んだ土砂の撤去や家財道具の片付けなどに汗を流した。母親や友人と一緒に参加した磐田西高3年の松本香乃さん(17)は「被害が大きいと知り、力になりたいと思った」と話した。
 流れ込んだ土砂で車庫などが埋まったという会社員鈴木保則さん(58)は「自分たちだけで片付けるのは難しいので助かる」とありがたがった。住民からは「仕事と片付けで疲労困憊(こんぱい)。もっと人手がほしい」との声も上がった。
 市社協によると、これまでに延べ643人が災害ボランティアに参加した。被災者からの依頼は既に108件に上り、今後も増加が見込まれる。大規模な土砂災害があった神増地区は土砂が残ったままの道路があるため、まだボランティアが入れない状況という。
 ボランティア募集の対象は、県西部在住の高校生以上。事前に保険加入を求めている。問い合わせは市社協<電0538(37)9617>へ。

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