島田・採石場跡地の土砂流出 大井川鉄道、運行再開に数カ月か

 台風15号の影響で島田市の採石場跡地から大量の土砂が流出し、崩壊した国道473号とともに不通となった大井川鉄道本線の神尾-福用間では、重機による復旧作業が始まっている。県島田土木事務所によると、土砂崩れは延長約80メートル、幅約40メートルに及び、鉄道運行の再開には数カ月かかる見通し。国道の崩落を含めた被害全容はいまだ明らかになっておらず、工事は長期化する恐れもある。

大量の土砂が流入した国道473号と大井川鉄道の復旧作業=29日午前、島田市福用(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)
大量の土砂が流入した国道473号と大井川鉄道の復旧作業=29日午前、島田市福用(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)

 同事務所によると、線路と国道の落差は約30メートル。のり面が大雨に耐えきれず崩れ、道路が決壊したとみられる。ドローンによる3次元レーザー測量を実施し、流出した土砂の量や道路崩壊のメカニズムなどを解析している。線路には採石場跡地の土砂と国道の崩壊による土砂が確認された。同事務所の海野智之次長は「まずは大鉄の早期復旧に向け、土砂の撤去を最優先で進める」と話した。
 大鉄によると、台風により土砂の流入や倒木、道床の流出などの被害が本線で20カ所、井川線で24カ所発生した。バスの代行輸送では被災した大井川右岸を避け、金谷-千頭間を往復する大型バスとシャトルタクシー、ワゴン車を組み合わせて各駅をつないでいる。
 29日も通勤、通学時間帯の便を中心にバスを利用する人が多く見られた。福用駅近くに通勤するためバスとタクシーを乗り継いだ島田市の男性(25)は「不便だが仕方がない。国道復旧には相当時間がかかるのではないか」と話した。

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