ウクライナ支援へ 元居酒屋店主が寄付 浜松市中区の店で募金

 浜松市中区海老塚2丁目で47年にわたって営業した居酒屋「たこたこあがれ」の店主・森田昭さん(74)がこのほど、来店客が募金した現金26万3387円を市経由で日本赤十字社のウクライナ人道危機救援金に寄付した。

山下健康福祉部長に募金を手渡す森田さん(左)=浜松市役所
山下健康福祉部長に募金を手渡す森田さん(左)=浜松市役所

 同店は1975年に「越中屋」として開業。83年に現在地へ移転、改称した。入居するビルの老朽化で立ち退きが必要になり、5月に閉店を決意した森田さんは、戦時中に空襲で焼け野原となった浜松とロシアの侵攻で苦境にあるウクライナの現状を重ね、店内に募金箱を置いて閉店まで協力を呼び掛けた。
 市役所で山下昭一健康福祉部長に寄付金を手渡した森田さんは「心を込めて伝えたことで、皆さんが協力してくれた」と感謝の言葉を述べた。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞