リニア要対策土 JRに無害化求める方針 静岡県議会・知事答弁

 川勝知事はリニア中央新幹線南アルプストンネル工事で発生する残土のうち、自然由来の汚染物質を含む「要対策土」を大井川上流部の藤島沢に積み上げて存置するJR東海の計画について、静岡県盛り土規制条例に基づき「認められない」との認識を改めて示した。同社に引き続き、現地での無害化処理などの手法を検討するよう求めていくとした。河原崎氏への答弁。
 同条例は工事事業区域内で要対策土の盛り土を例外的に認める「適用除外」の規定を設けているが、川勝知事は「藤島は南アルプストンネルと離れた場所にあり、同じ区域内の(土砂の)移動とは言えない」と述べ、適用除外には当たらないとした。
 県の専門部会では要対策土を現地で浄化する「オンサイト処理」を具体的に検討するようJR東海に求めている。知事は同社に対し、こうした意見に真摯(しんし)に向き合うよう要望した。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞