被災の水管橋、29日に仮設着手 断水4500戸、10月上旬解消に見通し 静岡市清水区和田島地区

 静岡市は27日、台風15号に伴う記録的豪雨の影響で落下した清水区和田島地区の水管橋について、29日夜から復旧工事に着手すると明らかにした。隣接する宮嶋橋の道路上に仮設水管を設置する。水管橋の落下を原因とする約4500戸の断水は、復旧工事と通水作業が順調に進めば、10月5日をめどに解消される見通し。

豪雨による増水で落下した水管橋。仮設水管の設置工事が行われる=27日午後3時5分ごろ、静岡市清水区(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)
豪雨による増水で落下した水管橋。仮設水管の設置工事が行われる=27日午後3時5分ごろ、静岡市清水区(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)

 市によると、仮設水管は口径約40センチ、長さ約60メートルのステンレス製。工事着手から3日程度での設置完了を予定する。その後、通水作業や濁り除去などを実施しながら、段階的に断水の解消を目指している。
 仮設水管の設置工事は夜間に行い、期間中の午後8時から翌日の午前6時までは宮嶋橋を通行止めにする。
 水管橋が落下して以降、和田島配水池から水道水を供給できなくなっている。主な断水エリアは国道52号沿いの中山間地域。復旧作業に必要な資機材の調達などに時間を要し、工事着手がずれ込んでいた。

 

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