静岡市清水区の断水、取水口に重機投入へ 最短4日で給水可能 市対策本部会議

 静岡市は26日、災害対策本部会議を開き、台風15号に伴う記録的豪雨により発生した清水区の大規模断水などの対応を協議した。断水の原因となった興津川承元寺取水口(同区)をふさぐ流木や土砂を撤去するための重機は27日に投入予定という。重機が入れば、最短4日間で生活用水の給水が順次可能と見込んでいる。

静岡市内の被害状況や今後の対応について情報共有した市災害対策本部=26日午前8時半ごろ、市役所静岡庁舎
静岡市内の被害状況や今後の対応について情報共有した市災害対策本部=26日午前8時半ごろ、市役所静岡庁舎

 市によると、断水世帯は蒲原、由比地区を除く清水区のほぼ全域に相当する約6万3千戸。川の水位が高く、26日は重機の投入は難しい見通し。重機で流木や土砂を撤去したとしても、水道管の通水作業や天候の状況で復旧が遅れる可能性がある。市は10月1日前後から生活用水を、同4日前後から飲用水を順次供給する方針。
 市は県を通じ自衛隊の派遣を要請した。取水口での撤去作業や給水の協力を求めるとみられる。応急的な取水策として県の工業用水から暫定分水を受ける方向で調整中。
 市内の浸水被害は25日午後6時現在、床上325棟(葵区95棟、駿河区68棟、清水区162棟)、床下279棟(葵区120棟、駿河区85棟、清水区74棟)。土砂災害などによる孤立世帯は同日午後9時現在で19地区578世帯を把握した。

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