磐田市 敷地川の土手決壊 豊岡地区で浸水多発 台風15号豪雨

 磐田市では、北部の豊岡地区を中心に土砂崩れや家屋の浸水などの被害が相次いだ。市によると、市内ではけが人の情報はない。

流れ出た土砂や物置、車などにふさがれた県道磐田天竜線=磐田市平松
流れ出た土砂や物置、車などにふさがれた県道磐田天竜線=磐田市平松

 市内では24日午後6時現在、建物の浸水被害が661件確認された。同地区はこのうち、豊岡北小、豊岡中を含む372件と半数以上を占めた。
 同地区を流れる敷地川では、土手が決壊し、付近の住宅などに川の水が流れ込んだ。近くに住む桜田力さん(75)と妻弘子さん(71)宅は床上浸水し、車やバイク計3台も水没。敷地内の倉庫には約1メートルの高さまで浸水した跡が残った。力さんは「約50年間住んでいるが、こんなに雨が降ったのは(1974年の)七夕豪雨以来」と話した。敷地川にかかる下田橋は増水の影響で、橋桁の半分がV字形に折れ、通行できなくなった。
 市中心部と豊岡地区をつなぐ幹線道路も寸断された。同市平松の県道磐田天竜線では、複数箇所で土砂崩れが発生。流れ出た土砂などが道をふさぎ、約600メートルの区間が通行止めになった。県袋井土木事務所によると、復旧の見通しは立っていない。
 飲食店などが建ち並ぶ市中心部の今之浦地区では、大規模な道路冠水が発生し、沿道の店舗などが浸水した。市消防本部は自力で避難できなくなった店舗従業員や客ら75人を救助した。

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