メンタルケア窓口 保護者から相談38件 牧之原園児死亡

 牧之原市静波の認定こども園「川崎幼稚園」で園児が送迎バス内に置き去りになって死亡した事件を巡り、休園している川崎幼稚園の園児の保護者から、メンタルケアに関する相談が市の専用窓口に38件寄せられていることが22日、分かった。園児は現在も慣れていない他園への通園を余儀なくされていて、専門家からは子どもの心身への影響を懸念する声が上がっている。
 市は県公認心理師協会から職員の派遣を受け、10日から専用窓口を設置。公認心理師や臨床心理士が保護者からの相談に個別対応している。
 これまでに「興奮状態が続き寝付きが悪い」「赤ちゃん返りをして心配だ」「落ち着きがなくなった」など精神面の不安に関する相談が寄せられている。対応に当たる同協会の災害領域支援委員長で臨床心理士の中垣真通さん(56)は「ストレス反応と考えられる」と指摘する。
 川崎幼稚園では5日の事件発生以降、2週間以上にわたって休園が続き、園児は慣れ親しんだ場所を離れて日々を過ごしている。
 こうした状況の長期化について、中垣さんは「頭痛や腹痛など身体症状として今後現れる可能性がある」と懸念する。言葉で気持ちを表現できない小さな子どもがストレスをどのように感じているか、保護者として注意深く見守ることが必要だという。
 中垣さんは「我慢しなければいけない状況だと子どもながらに感じているはず。少しでも不安を和らげるためにも、親同士が支え合う姿を見せてあげてほしい」と求めている。

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