静岡市21年度決算 65億円の黒字確保
静岡市は22日までに、2021年度の決算概要を公表した。一般会計の歳入は3643億2300万円(前年度比11・4%減)、歳出は3548億3400万円(同12・0%減)となり、次年度に繰り越す財源を差し引いた実質収支は65億2300万円(同23・3%増)の黒字を確保した。

歳入は国庫支出金が852億6600万円で前年度を513億円下回った。新型コロナウイルス対策に伴う特別定額給付金事業の補助金が減ったことが響いた。市税は前年度比1・3%減の1378億7400万円。歳出では、子育て世帯や住民税非課税世帯を対象にした臨時特別給付金などにより扶助費が大幅に増加した。
市債発行額は前年度比14・6%減の357億4300万円、市債残高は1・1%増の4829億7900万円。市民1人当たりの残高は70万3千円となり、前年度と比べて1万3千円増えた。
財政指標では、一般財源に占める経常的経費の割合を示す経常収支比率が90・0%となり、前年度から4・6ポイント下降した。財政規模に対する地方債の返済額を示す実質公債費比率は0・3ポイント低下の6・2%、財政規模に対する負債の割合となる将来負担比率が11・7ポイント低下の37・1%だった。