五輪 スキー男子モーグルの杉本さん 母校・袋井南小を訪問

 2月の北京冬季五輪フリースタイルスキー男子モーグルに出場した杉本幸祐さん(27)=袋井市出身=が22日、母校の袋井南小を訪れ、トレーニング体験会を開いた。6年生約100人が“先輩”と交流し、世界で活躍するアスリートの練習法を学んだ。

児童のトレーニングを見守る杉本さん(中央)=袋井市の袋井南小
児童のトレーニングを見守る杉本さん(中央)=袋井市の袋井南小

 杉本さんはラダーとマーカーを使って体のバランスや柔軟性、敏しょう性を鍛えるトレーニングを紹介。最初は複雑な動きに苦戦していた児童も徐々にこつをつかんでいった。質疑応答では、大会での緊張の乗り越え方を尋ねられ「特別な時こそ普段通りを意識している」と答えた。谷沢胡実さん(12)は「テレビで応援していた先輩に会えてうれしい。バスケをやっているので今日習ったトレーニングを続けたい」と感激した様子だった。
 競技は12月から本格的にシーズンに入る。宮城県での合宿を皮切りに、8カ国を転戦する予定。4年後のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を見据えて2年間は基礎から見つめ直すという。杉本さんは「子どもたちの一生懸命な姿に刺激をもらった。26年に金メダルを取れるよう、まずは決めたことを貫きたい」と抱負を述べた。

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