移動コンビニ、市営住宅に 独居高齢者ら支援へ御前崎市実証実験

 御前崎市は21日、市営住宅の入居者の利便性向上を目的に「移動コンビニ」の実証実験を始めた。実施場所は池新田大山団地と白羽住宅で、期間は来年3月まで。同日は池新田大山団地で販売し、入居者らが早速買い物を済ませた。

パンや菓子類などを積んだ移動販売車=御前崎市の池新田大山団地
パンや菓子類などを積んだ移動販売車=御前崎市の池新田大山団地

 移動販売事業を手がけるジャトス(菊川市)のトラックがそれぞれ週1回訪問し、弁当や総菜、飲料など約300点を販売する。市管理課によると、近年は独居高齢者やひとり親家庭の入居者が増加。自家用車など自前の移動手段がない高齢者もいて「買い物がしにくい」という声が上がっていた。
 市内には池新田、白羽を除いて市営住宅が8カ所あり、市は実証実験の結果を踏まえて実施場所を増やすかどうかを検討する。市営住宅とは別に、高齢者向けの移動販売も10月から朝比奈地区センターで開始する。

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