沼津の水路「内膳堀」どう整備 法政大生、住民に提案

 沼津市は19日、「内膳堀」として知られる同市香貫地区の水路「香貫用水」の整備事業を検討するワークショップを市役所水道部で開いた。法政大デザイン工学部の福井恒明教授と景観研究室の学生9人が整備案をプレゼンし、住民と職員約40人と意見交換した。

住民との意見交換の内容を発表する学生=沼津市役所水道部(写真の一部を加工しています)
住民との意見交換の内容を発表する学生=沼津市役所水道部(写真の一部を加工しています)

 市は2020年に同大と協定を締結。整備事業をまちづくり戦略に位置付け、香貫山と中心市街地を接続して歩行者や自転車の回遊性を高め、水辺や緑が一体になった街並みづくりを目指している。
 同研究室は今年4月からフィールドワークや住民への聞き取りを重ねてきた。歩行者の安全確保▽堀の中に渡石を設置した親水空間づくり▽市民文化センター広場との一体的な空間利用▽水質改善などを提案した。住民からは「堀全体を親水空間にして、生態系を戻したい」「下水の浄化や水量の調整が課題」などの意見が出た。
 市は23年度の予算編成に向けて提案内容を具体化し、今後も意見交換の場を設ける。

 <メモ>内膳堀 江戸時代初期に地域の有力者だった植田内膳が開削し、農業発展の礎を築いた。昭和後期以降は市街化で農業用水から下水路に役割が変化し、2012年から取水を中止。環境が悪化し、18年から環境用水として狩野川から再取水している。今夏、国際かんがい排水委員会日本国内委員会で「世界かんがい施設遺産」の候補に選定された。

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