少年男子A50自 内村複雑2位/成年男子メドレーリレー 胸張る7位/女子勢も健闘光る 栃木国体競泳

 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」は19日、宇都宮市で競泳最終日を行い、静岡県勢は少年男子A50メートル自由形の内村駿斗(飛龍高)が23秒20で2位に入った。成年男子50メートル自由形の松本周也(中京大、伊東高出)と、少年女子A50メートル自由形の鈴木月渚(飛龍高)は4位で惜しくも表彰台を逃した。成年男子400メートルメドレーリレーは7位、少年女子B200メートル個人メドレーの大沢千依(磐田農高)は8位で入賞した。本県は水泳の男女総合天皇杯で10位(84・5点)、女子総合の皇后杯で17位(33・0点)だった。

少年男子A50メートル自由形決勝 23秒20で2位になり、優勝した山口遼大(手前)と健闘をたたえ合う内村駿斗=日環アリーナ栃木屋内水泳場(写真部・小糸恵介)
少年男子A50メートル自由形決勝 23秒20で2位になり、優勝した山口遼大(手前)と健闘をたたえ合う内村駿斗=日環アリーナ栃木屋内水泳場(写真部・小糸恵介)
成年男子400メートルメドレーリレー決勝で7位になり、エールに応える(左から)小林、釜田、松本、高橋
成年男子400メートルメドレーリレー決勝で7位になり、エールに応える(左から)小林、釜田、松本、高橋
少年女子A50メートル自由形決勝 4位に入った鈴木月渚=日環アリーナ栃木屋内水泳場
少年女子A50メートル自由形決勝 4位に入った鈴木月渚=日環アリーナ栃木屋内水泳場
少年女子B200メートル個人メドレー決勝 力泳する大沢千依=日環アリーナ栃木屋内水泳場
少年女子B200メートル個人メドレー決勝 力泳する大沢千依=日環アリーナ栃木屋内水泳場
少年男子A50メートル自由形決勝 23秒20で2位になり、優勝した山口遼大(手前)と健闘をたたえ合う内村駿斗=日環アリーナ栃木屋内水泳場(写真部・小糸恵介)
成年男子400メートルメドレーリレー決勝で7位になり、エールに応える(左から)小林、釜田、松本、高橋
少年女子A50メートル自由形決勝 4位に入った鈴木月渚=日環アリーナ栃木屋内水泳場
少年女子B200メートル個人メドレー決勝 力泳する大沢千依=日環アリーナ栃木屋内水泳場

 

内村 不振の夏から回復の秋 次戦の静岡招待に意欲

 

 ゴールして電光掲示板を振り返った瞬間、充実感と悔しさが交差した。少年男子A50メートル自由形で2位だった内村は「表彰台はうれしいが、自己ベストを出せば優勝できた」と複雑な表情を見せた。
 自己記録は前年に出した23秒04。期待を背負った今夏の全国高校総体は大会前に体調を崩し、7位に終わった。「県代表のジャージーは小さいころからのあこがれ」と復活を誓った国体。予選は3位だったが、「体力と体の大きさは戻った」と自信を持って決勝に臨んだ。
 大一番の前、思い出したのは静岡チームの先輩で今季から50メートル自由形に取り組み始めた松本からのアドバイス。「技術や瞬発力より、雰囲気を楽しむ気持ちが大事」。集中を高め、自分の世界に入って泳ぎ切った。
 調子が上がらなかった今季の中で23秒20は「いい方のタイム」。休む間もなく10月はじめには静岡招待スプリントに出場する。「国体より速いメンバーとレースができる。モチベーションを高めて自分の可能性を試したい」と意気込んだ。

 

成年男子メドレーリレー 決勝、タイム落とす

 チームの総力が試されるメドレーリレーで成年男子が7位入賞。最年長でアンカーを務めた高橋(自衛隊体育学校、静岡東高出)は「後輩に行動で模範を示すことができた」と胸を張った。
 予選4位で決勝に進んだが、残念ながらタイムを落とした。平泳ぎの釜田(立大、静岡市立高出)は「招集所でオリンピアンに囲まれ、圧倒された。悔しさでいっぱいだが、いい経験を積めた」と笑顔を見せた。
 筑波大4年でバタフライの小林(浜松市立高出)は決勝が現役引退レースだった。「悔いのない泳ぎができた」と振り返った上で、「水泳で学んだ準備し、挑戦する姿勢を今後の人生に生かしたい」と誓った。
 背泳ぎの松本(中京大、伊東高出)は50メートル自由形で表彰台を0・01秒差で逃した悔しさをリレーにぶつけたが、「後半勝負のつもりだったのに、4本目のレースで伸びなかった」と唇をかんだ。
 ただ、国体の雰囲気を久しぶりに楽しみ、「(世界選手権を制した実績を持つ)瀬戸(大也)さんに『早くここまで来い』って声を掛けられた。気持ちを新たに200メートル個人メドレーで自己記録を更新したい」と決意を固めた。

 

鈴木、惜しい4位 大沢、成長誓う8位

 高校2年の鈴木は50メートル自由形で4位、1年の大沢は200メートル個人メドレーで8位。ともに入賞を果たしたが、結果に満足せず、さらなる成長を誓った。
 予選8位で決勝に進んだ鈴木は大外の8コース。「ライバルから見えないので一発狙う」と意気込んでスタートしてスムーズに加速。横一線でゴールしたが、「タッチが流れた」と表彰台に0・2秒届かなかった。
 1年時の全国高校総体で出した25秒97を超えられずにいるが、「強い選手は周りを圧倒する雰囲気があると感じた。自分と向き合い、毎レース力を積み上げていきたい」と決意を固めた。
 健闘の大沢は予選で自己記録に迫る2分20秒17を出し、8位に入った。「積極的に行こう」と臨んだ決勝は最初のバタフライで5位に付けたが、苦手の背泳ぎから遅れ、予選と同じ順位に終わった。
 4種目に出場した今国体で先輩や仲間とともに戦い、「結果には満足してないが、チーム内で刺激を受けることができた。体力を付け、来年につなげたい」と前を見つめた。

 

 菊地昌弘総監督代理(県水泳連盟副理事長) コロナ禍で3年ぶりの開催となり高校生以下に初出場の選手が多い中、成年の選手がチームをけん引してくれた。競泳はリレーの全種目にエントリーして半分近くで入賞し、静岡の底力を示してくれた。今後の中学、高校世代の強化につなげていきたい。水球は少年男子が8強入りし、飛び込みもベテランが入賞して全体で目標を上回る得点ができた。選手の頑張りをたたえたい。

 杉山大晟(飛龍高) 全国高校総体を泳ぎ抜いた夏の疲労が抜けず、前日の400メートル個人メドレーに続き400メートル自由形でも決勝進出を逃し、「スピードが出なかった。実力不足。もっとタフな選手になりたい。冬は200メートルバタフライに取り組み、バタを強化して400メートル個人メドレーに生かしたい」。
 高遥香(城南静岡高) 少年女子共通400メートル自由形で惜しくも決勝進出を逃し、「200メートルまではトップでいい感じだったが、後半が駄目だった。大会直前の練習の強度が足りなかったかも。練習不足。冬場に後半粘る力を付けたい」。


 【成年男子】
 ▽50メートル自由形決勝 ①塩浦慎理(神奈川・ナガセ)22秒19②坂井(兵庫・大和ハウス)22秒24③川崎(千葉・JFE物流京浜)22秒39④松本(中京大)22秒40
 ▽400メートルメドレーリレー決勝 ①東京(入江、広島、幌村、中村)3分33秒76②埼玉3分35秒72②新潟3分35秒72⑦静岡(松本、釜田、小林、高橋)3分38秒12
 【少年男子A】
 ▽50メートル自由形決勝 ①山口遼大(東京・暁星高)23秒10②内村(飛龍高)23秒20③蓮沼(栃木・宇都宮短大付高)23秒25
 ▽400メートル自由形決勝 ①桐山真葵(東京・立教池袋高)3分52秒24②蔵本(千葉・市川高)3分55秒20③宮木(埼玉・春日部共栄高)3分55秒53
 ▽400メートルメドレーリレー決勝 ①大阪(小東、神園、山田、重藤)3分39秒69②東京3分42秒14③千葉3分43秒48
 【少年男子B】
 ▽400メートル自由形決勝 ①内村弥路(埼玉・藤久保中)3分58秒97②加登(兵庫・村野工高)4分0秒05③堀田(愛知・中京大中京高)4分1秒12
 ▽100メートル平泳ぎ決勝 ①高井直人(石川・金沢高)1分2秒14②鎌田(富山・高岡商高)1分2秒30③斎藤(神奈川・江陽中)1分3秒78
 ▽200メートル個人メドレー決勝 ①阿部力樹(神奈川・日大藤沢高)2分1秒88②西川(愛知・豊川高)2分3秒09③舟橋(大阪・枚方中)2分4秒34
 ◇天皇杯得点 ①東京375②神奈川324・5③大阪255
 【成年女子】
 ▽50メートル自由形決勝 ①五十嵐千尋(神奈川・T&G)25秒14②池本(大阪・中大)25秒39③山本(東京・ルネサンス)25秒40
 ▽400メートルメドレーリレー決勝 ①東京(竹葉、渡部、牧野、池江)4分1秒28②兵庫4分3秒64③愛知4分4秒48
 【少年女子A】
 ▽50メートル自由形決勝 ①大嶋千桜(大阪・四條畷学園高)25秒54②溝口(神奈川・日大藤沢高)25秒62③田村(東京・目黒日大高)25秒92④鈴木(飛龍高)26秒12
 ▽400メートルメドレーリレー決勝 ①神奈川(山本、小畠、三井、兼松)4分3秒54②大阪4分5秒48③埼玉4分6秒94
 【少年女子B】
 ▽100メートル平泳ぎ決勝 ①稲垣杏奈(大阪・近大付高)1分9秒17②中村(岡山・倉敷南中)1分10秒19③小山(新潟・柏崎翔洋中教校)1分10秒45
 ▽200メートル個人メドレー決勝 ①成田実生(東京・淑徳巣鴨高)2分10秒27=大会新②中嶋碧(富山・城端中)2分14秒03③長岡(山形・山形五中)2分14秒66⑧大沢(磐田農高)2分21秒03
 【少年女子共通】
 ▽400メートル自由形決勝 ①竹沢瑠珂(東京・武蔵野高)4分10秒14②奥園(京都・立命館宇治高)4分14秒83③青木(群馬・明和県央高)4分15秒11
 ◇皇后杯得点 ①東京197②神奈川161③大阪127

 ■静岡県勢の予選成績
 【成年男子】
 ▽50メートル自由形予選 ③松本周也(中京大)22秒52=決勝進出
 ▽400メートルメドレーリレー予選 ④静岡(松本、釜田、小林、高橋)3分37秒52=決勝進出
 【成年女子】
 ▽50メートル自由形予選 ⑭松永爽羽(日体大)26秒50=落選
 ▽400メートルメドレーリレー予選 ⑫静岡(伊藤、水野、望月、松永)4分19秒13=落選
 【少年男子A】
 ▽50メートル自由形予選 ③内村駿斗(飛龍高)23秒47=決勝進出
 ▽400メートル自由形予選 ⑩杉山大晟(飛龍高)3分59秒71=落選
 ▽400メートルメドレーリレー予選 ⑬静岡(増田修、宮崎、岡田、増田莉)3分50秒30=落選
 【少年男子B】
 ▽100メートル平泳ぎ予選 ⑪村松昊河(磐田農高)1分4秒68=落選
 ▽200メートル個人メドレー予選 ⑬奥大輝(飛龍高)2分10秒62=落選
 【少年女子A】
 ▽50メートル自由形予選 ⑧鈴木月渚(飛龍高)26秒61=決勝進出
 ▽400メートルメドレーリレー予選 ⑨静岡(中島、柴本、松野、鈴木月)4分16秒11=落選
 【少年女子B】
 ▽100メートル平泳ぎ予選 (22)山下葉菜(清水二中)1分16秒22=落選
 ▽200メートル個人メドレー予選 ⑧大沢千依(磐田農高)2分20秒17=決勝進出
 【少年女子共通】
 ▽400メートル自由形予選 ⑩高遥香(城南静岡高)4分24秒62=落選
 

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ