愛されたゾウ「ハマコ」 浜松市動物園に献花台「さみしいよ」

 浜松市西区舘山寺町の市動物園は17日、15日に死んだ雌のアジアゾウ「ハマコ」(推定51歳)を追悼する献花台を同園ゾウ広場に設けた。「長い間ありがとう」「さみしいよ」。開園直後から市民や親子連れなどが次々に訪れ、花や好物のリンゴを手向けて冥福を祈った。献花台は当分の間、設置するという。

献花台の前で手を合わせ、「ハマコ」の死を悼む来園者=浜松市西区の市動物園
献花台の前で手を合わせ、「ハマコ」の死を悼む来園者=浜松市西区の市動物園

 ハマコは1972年3月に動物園に入り、現在地に移転後を含め約半世紀にわたって来園者に愛された。生前の写真とともに設置された献花台には、花とともに、手紙や子供が色鉛筆で描いた絵も添えられた。
 子供のころ、写生大会でよく訪れたという同市中区の自営業藤田寛さん(48)は「最近デッサンに来て、昔の記憶のままと思ったばかり。喪失感は大きい」と悼んだ。母親らと訪れた市立和地小5年の市川隼君(10)は「悲しいけれど、長生きしてくれてありがとう」と手を合わせた。ボランティアの女性は「果物を長い鼻でポーンと飛ばしたり、名を呼ぶと寄って来てくれたり、チャーミングで人気者だった」と涙ぐんだ。
 17年間ハマコの飼育を担当した同園の鈴木英孝さん(43)は「まだ実感が湧かない。多くの人に影響を与えていたハマコ。来園者の方がそれぞれ心にある思い出を振り返ってもらえたら」と話した。

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