まちづくりの課題、事例交え議論 空き家活用など県内団体 焼津で交流会
静岡県は13日、県内各地でまちづくり活動に取り組む人たちの交流会を焼津市役所で開いた。空き家物件の利活用やリノベーションを手掛ける会社や団体のメンバーが集まり、それぞれの実践事例を紹介しながら、まちづくりの課題について意見交換した。
静岡、熱海、伊豆、藤枝、森、東伊豆の各市町で活動するまちづくり団体のメンバー15人が参加した。まちづくりについて、ふじえだやもり(藤枝市)の北川剛大さんは「人づくり、コミュニティーづくりが重要」と語った。熱海市の「マチモリ」の市来広一郎代表はワークショップを展開することで、まちへの思いを具現化していく手法を伝えた。
焼津市で活動するナインの渋谷太郎代表取締役はカフェ&ワークスペースを設置したことで「まちにどんな人が住んでいるのかが見えるようになった」と指摘した。
意見交換会では、行政とどのタイミングで関与を深めればいいかやまちづくりの最終目標をどこに設定するかなどの質問が出た。市来代表は「5年ほどたって、行政が乗り出してきた」と自身の経験を紹介。モリマチリノベーション(森町)の小倉崇代代表理事は「来訪者が楽しめる場所を10年かけて作っていきたい」と構想を示した。