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静岡人インタビュー「この人」 第28回酒田市土門拳文化賞を受賞した 大角勝さん(静岡市清水区)

 世界的な写真家土門拳の出身地、山形県酒田市が主催する公募展。モノクロ30枚組みの「立ち止まる情景」で、全国106人による応募作の中から最高賞に輝いた。写真用品メーカーに就職した20代で写真を始め、撮影を続ける。他のコンテストでも数々の受賞歴がある。70歳。

大角勝さん
大角勝さん

 ―受賞作はどんな作品か。
 「昭和レトロと雨がテーマで、自分の感性に合う写真を集めた。撮影場所の大半は熱海。昭和レトロを感じる路地裏が多く残る。10年ほど前から撮影を重ね、後で調べると36回も訪れていた。街を歩く中で、何か感情に訴えかけるものがあり、立ち止まった場面だ」
 ―受賞が決まった感想は。
 「連絡を受けた時はまさかと思った。9年前に奨励賞を受け、文化賞を目指して今回が6回目の応募。なかなか超えられなかったので、大きな声で叫びたくなるくらいの気持ちだった。大きな賞をとった翌年を大事にしないといけない」
 ―写真歴は。
 「写真はずっと生活の一部だった。故木村仲久氏主宰の『写真集団影法師』でスタートを切り、アサヒカメラ月例写真の年度賞1位になった。2000年代には木村先生がやっていない水中写真も手掛けた。撮影に向かう時にスイッチが切り替わり、日常から離れた行動ができるのが魅力。ファインダーをのぞいてシャッターを切る行為自体が楽しい」
 ―今後の目標は。
 「昨年から富士山を撮り始めた。街の中から富士山が感じられるような写真を目指す。木村先生からは『一つのものにとらわれず、何でも撮れるように』と言われ、基本と思っている。教えを踏襲できているのではないか」

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