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エリザベス英女王死去 静岡県内関係者からも悼む声

イベントで酒井元実さんが撮影した笑顔のエリザベス英女王=2017年、英国(酒井さん提供)
イベントで酒井元実さんが撮影した笑顔のエリザベス英女王=2017年、英国(酒井さん提供)
酒井元実さん
酒井元実さん
イベントで酒井元実さんが撮影した笑顔のエリザベス英女王=2017年、英国(酒井さん提供)
酒井元実さん

 エリザベス英女王の死去が伝えられた9日、静岡県内の関係者が「英国の母」と敬愛された人柄をしのび、追悼の言葉をささげた。
 2012年ロンドン五輪陸上男子代表の飯塚翔太さん(31)=ミズノ、御前崎市出身=は、開会式で女王がヘリコプターからパラシュートでスタジアムに舞い降りたように見せたサプライズ演出が印象的だったという。開会式は事前合宿地のドイツからテレビで見たため、対面できなかった。「これだけ長く在位され、『母』と呼ばれたお人柄からも、国民から愛された女王だったと感じる。一度お会いしたかった」と語った。
 静岡大電子工学研究所(浜松市中区)特任教授の寺西信一さん(69)は、光を電気信号に変えるイメージセンサーの開発で、17年に日本人で初めて英国の「エリザベス女王工学賞」を受けた。バッキンガム宮殿でチャールズ皇太子(新国王チャールズ3世)から授与されたという。「賞は英国のものづくり力低下を心配した女王の意向で創設されたと聞いた。国のことを常に考え続ける女王の姿勢に感動した」と話す。
 浜松市天竜区春野町でチョウザメ養殖とキャビア生産を手掛ける「金子コード」(東京)の金子智樹社長(55)は19年、英国で開かれたポロ世界大会で、同社のキャビアを大会優勝者の副賞に献上したことで女王と対面した。金子社長は9日、「訃報を聞き、深い悲しみに暮れている。70年7カ月にわたって在位された偉大な方。世界平和と社会貢献の大切さを学んだ」とのコメントを発表した。
 伊豆の国市の寺院「願成就院」執事で英スコットランド出身の小崎キースさん(53)は「英国人にとって母や祖母のように親しみを感じる存在。心に穴が開いたように悲しい」と悼んだ。
 7年前、女王の別荘があるスコットランド北部バルモラルを訪れた際、地元の教会にフィリップ殿下と姿を見せた女王と遭遇。「その場にいた人々に分け隔てなく満面の笑みを向け、優しい人柄が垣間見えた」と語った。

 ■間近で撮影「この上なく光栄」 静岡県現地連絡員 酒井元実さん
 県のスポーツ交流欧州現地連絡員で在英ジャーナリストの酒井元実さん(57)=写真、日大国際関係学部卒=は2017年、ロンドンで開かれたイベントでカメラマンとしてエリザベス女王を撮影した。「間近にいられることがこの上なく光栄で、忘れられない」と死を悼んだ。
 酒井さんによると、女王は直後に公務を引退した夫のフィリップ殿下とイベントに参加。ファインダー越しの2人は「ごく普通の老夫婦に見え、それが魅力的だった」。さらに「(女王が)なかなか視線をくれず、カメラ目線の写真を押さえることに必死だった」と懐かしんだ。
 英国滞在が15年になる酒井さんは女王の死を「肉親より悲しい」という。現在は仕事の都合でマレーシアに短期滞在中で、知人にロンドン市内の様子を聞き、女王死去の報から間もなくバッキンガム宮殿前に数万人の市民が集まったと知った。「きっと、いても立ってもいられず、弔意を示したかったのだろう。私も間違いなくそうしていた」と話した。

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