ドクターカー スズキが寄贈 中東遠医療センター
スズキは5日、掛川市菖蒲ケ池の中東遠総合医療センターに医師派遣用緊急車両「ドクターカー」1台を寄贈した。車両は小型スポーツタイプ多目的車(SUV)の「イグニス」がベース。ドクターカー配備は中東遠地域で初めてになる。

同センターで開かれた寄贈式で、スズキの村田邦彦大須賀工場長が宮地正彦院長に鍵の模型を手渡した。宮地院長は謝辞を述べ「新型コロナウイルス禍を経験して、病院内にとどまらず外に出て行く医療が非常に重要と感じた。より早く現場に医師を派遣して一人でも多くの命を救っていく」と地域医療への貢献を誓った。
村田工場長は、救急車が通れないような悪路を想定して車種選定に当たったと報告し「地域の困り事の一助になれたことが従業員のモチベーション向上につながっている」と述べた。式典にはスズキ自販浜松の鈴木恒久社長、久保田崇掛川市長、大場規之袋井市長も出席した。
車両の出動範囲は掛川と袋井、森の3市町。今後、消防機関との合同訓練などを行い、10月24日の運行開始を予定している。