芹沢銈介作品 身近に 母校の静岡高生、工芸の奥深さ学ぶ
静岡県立静岡高は3日、芹沢銈介美術館(静岡市駿河区)の学芸員を講師に招いた授業を同市葵区の同校で行った。選択科目「工芸」を履修する1年生約80人が、同校の前身旧制静岡中を卒業した芹沢銈介の作品を通じて工芸の奥深さを学んだ。
同館の学芸員山田優里さんが講師を務めた。芹沢が「画家」「デザイナー」「染色家」「収集家」の四つの顔を持つことや、生前から国内外で高い評価を受けていたことなど、偉大な先輩の功績を紹介した。
山田さんは生徒が型染めでデザインしたトートバッグを講評した。身近な物から着想を得たり、文字を使ったりするなど、芹沢の作品とデザインに共通点があることを指摘した。
平塚聖乃さん(15)は「芹沢さんと同じ手法でデザインしていたことを知り、作品をより身近に感じた」と話した。
(社会部・島田莉菜)