長泉に空き店舗活用拠点整備 働く世代と若者交流地 域課題解決へ

 長泉町はJR下土狩駅前の空き店舗を活用し、働く世代と学生の交流促進、ビジネスマッチングや地域課題解決の拠点となるコワーキング施設の整備を進めている。地元学生らがワークショップを重ねて使い道を模索し、月末のオープンを目指している。

コワーキング施設のDIYに取り組む日本大国際関係学部の学生たち=長泉町下土狩
コワーキング施設のDIYに取り組む日本大国際関係学部の学生たち=長泉町下土狩

 施設は同駅から約100メートルのビル2階で、約65平方メートル。公募で選定された移住定住、起業支援業の日の出企画(三島市、山田知弘代表)が運営を担う。利用想定は①学生②女性起業家③会社員。8月末の日本大国際関係学部の学生らによる初回を皮切りに、利用者層ごとにワークショップを開いてアイデアを出し合う。
 参加者の意見を反映しやすくするため、DIYにも参加者自身が取り組む。学生をまとめる国際関係学部4年の竹内信子さんは「地域振興の授業を受けている学生も多い。アウトプットの場として活用し、仲間を集めたい」と意気込む。
 山田代表はコロナ禍以降、まちづくりのコミュニティーや担い手が不足していると分析する。「多様な人材の化学反応に期待したい。担い手を発掘・育成し、公園の利活用や商店街活性化などにつなげたい」と話した。
 町産業振興課は、施設のニーズを把握する社会実験と位置づけ、町の新幹線通学支援補助金事業を利用する学生によるまちづくり事業「未来人」との連携も検討している。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞