農業の未来へ 決意熱く 静岡県JA青年の主張大会

 JA静岡青壮年連盟はこのほど、第71回県JA青年組織活動実績・JA青年の主張発表大会を静岡市駿河区で開いた。2部門で計7人が、新型コロナウイルス禍の中での事業振興策、異業種からの転職の苦労、将来の夢などを熱く語り、未来の地域農業の担い手としての決意を示した。

表彰された各部門の最優秀賞受賞者=7月下旬、静岡市駿河区
表彰された各部門の最優秀賞受賞者=7月下旬、静岡市駿河区


 主張の部で最優秀賞に選ばれた渡辺裕介さん(JA遠州夢咲)は、ファミリーレストランの店長からイチゴ生産者に転じて以降の10年を振り返った。就農1年目に生産管理で失敗した経験を踏まえ、スタッフと日記を交換し、農園全体での技術改善に取り組んだと紹介。「飲食店経営と同様、農園づくりには魅力的な人づくりこそが重要」と強調した。
 インスタグラムなどのSNSを活用した農産物の販売促進策、作業効率化で空いた時間を趣味に充てる「遊べる農業」の提案など、他の発表にも、情報化時代の若い世代の感性が光った。
 組織活動実績の部は、唯一の出場となった中津川拓哉さん(JAとぴあ浜松)が最優秀賞を受賞。地域の営農課題を労働力、営農技術、土地の三つに集約し、コロナ禍の中で苦戦しながら勉強会を重ねた日々を報告した。
 最優秀賞の2人は11月の東海北陸大会に出場する。
 このほかの発表者は次の通り。
 平野光直(JAふじ伊豆)土井貴(同)朝倉祐樹(JAしみず)名波武義(JAハイナン)山田賢司(JA遠州中央)

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