水素先端技術 掛川に新施設 川崎のトキコシステム
計測・制御機器製造のトキコシステムソリューションズ(川崎市)が、静岡事業所(掛川市淡陽)に新施設「水素先端技術センター」を開設した。2日に同センターを公開し、輪島勝紀社長が「燃料電池車(FCV)分野への事業拡大が課題。既存事業の堅守と合わせて、水素事業を柱に成長を図っていく」と展望を話した。

同センターは敷地面積650平方メートルで、大量の高圧水素の充塡(じゅうてん)試験が可能。大型トラックや商用車のFCV化を見据えて、車両2台に水素を同時供給できる装置の技術開発を加速させる。顧客との打ち合わせで使うプレゼンテーションルームを併設した。総事業費は約4億円。
同社は岩谷産業のグループ企業で、機器関連のほか、給油所や水素ステーションなど燃料供給施設の整備・保守を手掛けている。静岡営業所で開発と設計、製造を行っている。