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特集 : この人

静岡人インタビュー「この人」 放置竹林を使った竹灯籠を制作する 大村大輔さん(静岡市葵区)

 静岡市葵区の麻機地区を拠点に活動する自然環境保全団体「アカリノワ」の代表として、放置竹林問題の解決に取り組む。竹林から切り出した竹で制作した竹灯籠の展示イベントを開いたり、使用済みの竹灯籠を竹炭など土壌改良材に活用したりしていて、2020年に国土交通省の「地域づくり表彰」で、全国地域づくり推進協議会会長賞を受賞した。46歳。

大村大輔さん
大村大輔さん

 -活動のきっかけは。
 「09年ごろに、地元の子ども向けに実施する自然体験教室で竹灯籠を作り始めた。当初は町内の小規模な祭りで展示していたが、評判が口コミで広がり、活動範囲が拡大した。現在は久能山東照宮(同市駿河区)や都内のホテルなど県内外で実施している」
 -制作時に意識することは。
 「手間を掛け、丁寧に作業すること。展示する場所に合った美しい演出ができるようにデザインを考え、竹に開ける穴の大きさや配列バランスの最適解を模索している」
 -放置竹林の問題点とは。
 「竹は生命力が強く、土の養分の多くを吸収してしまうだけでなく、日光を遮ってしまう。周囲の植物の成長を妨げ、生物多様性の低下を招いている。通常の木々よりも根を浅くはるため、土を支えることができず、土砂災害のリスクも高い」
 -今後の抱負を。
 「より高品質な竹灯籠を制作し続け、より多くの人にその美しさを知ってもらいたい。厄介者が役に立つというのは面白く、やりがいもあるが、元々竹を植えたのは人間。企業の研修や学校の授業で竹灯籠を制作しながら、環境問題を地域全体で考え、多彩なアイデアで利活用していきたい」

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