列車からの避難手助け JR東海講習 焼津高生が練習

 JR東海は29日、災害時の避難についての講習を焼津高(焼津市中港)で行った。講師の乗務員が生徒たちに、地震や津波が発生した場合、乗客を避難場所へ誘導してほしいと協力を呼び掛けるとともに、高齢者など一人で列車から降りられない乗客を手助けする「ヒューマンチェーン」という手法を教えた。

「ヒューマンチェーン」を実践する生徒たち=焼津市中港の焼津高
「ヒューマンチェーン」を実践する生徒たち=焼津市中港の焼津高

 2年生約130人が参加した。焼津高はJR焼津駅に近く、鉄道を通学に利用する生徒も多い。講師の乗務員は災害発生で停止した列車から線路を使った安全な避難行動について教えた。生徒たちは2人一組で互いの手首を持って、補助が必要な乗客を列車から降ろす方法を実践した。
 2年の浜田安奈さん(17)は「いざという時、体力のある自分たちが積極的に手助けしていくべきと感じた」と感想を述べた。
 (焼津支局・福田雄一)

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