静岡人インタビュー「この人」 伊豆市CIO補佐官に就任 中村祥子さん

 伊豆市のCIO(最高情報責任者)を務める副市長をサポートし、市役所のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する。就任は7月21日付。日本マイクロソフトで業務システムの導入コンサルタントなどに従事するカスタマーサクセスマネジャーで、非常勤特別職として兼務する。同市の賃貸住宅とオフィスが一体になった街区「ドットツリー修善寺」と都内で2拠点生活中。山口県出身。

中村祥子さん
中村祥子さん

 -就任の抱負を。
 「一般企業のDXには関わってきたが、自治体は初めて。まずはDXとは何かを理解してもらい、成功事例をつくりたい。事例ができると他の業務にも広めやすくなる。市役所は数年で職員が異動するので、変化に対応する素養はあるはず。業務内容が変わったことによる気付きを変革につなげてほしい」
 -なぜDXが必要か。
 「DXは情報システムを刷新することではなく、素早く変化し続ける能力を身に付けるのが目的。コロナ禍、ロシアの侵攻、物価高など予測不能な時代で、外況に応じて変化し続けないと生き残れない。市民サービスを確実に行うのを前提とした業務のDX化に助言したい」
 -伊豆市に移住した理由は。
 「コロナ禍で在宅勤務が続き、2020年3月から昨年末まで出社した日は片手で数える程度だった。東京で仕事をする必要がないと思い、ドットツリー修善寺を運営する飯倉清太さんを知っていたこともあって今年2月に入居した」
 -伊豆の印象は。
 「自然に癒やされ、気持ちをリフレッシュできる。都内のマンション生活では絶対に感じられない。人が温かく、親切に話し掛けてもらってとても暮らしやすい」
 (大仁支局・小沢佑太郎)

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