三保松原と三島由紀夫テーマ 関連紹介の展示会 静岡市清水区
静岡市清水区の三保半島を遺作で取り上げた作家三島由紀夫(1925~70年)を主題にした「三保松原と三島由紀夫」展が25日、同区の三保松原文化創造センター「みほしるべ」で始まった。

三島の戯曲を取り上げた県舞台芸術センター(SPAC)の9月公演「弱法師(よろぼし)」との連携企画。2020年に同センターで開いた「三島由紀夫と天人五衰」展の一部を再構成した。
三島の絶筆小説「豊饒の海」の初版本4冊、1970年11月25日の自決を伝える翌日の朝刊各紙などを展示。「豊饒の海」第4巻の「天人五衰」で三保半島エリアが描かれたいきさつや、三島が同エリアを取材に訪れた際の足取りも紹介した。
同センターの小林美沙子主査は「古くから歌や絵画の題材になっている三保松原が、現代の小説家にも影響を与えていることを知ってほしい」と話している。
展示は9月25日まで。