科学者を目指そう! 高1、2スクール開講 静大教員が指導
静岡大の教員が中学3年生~高校2年生を対象に高度な科学教育と研究指導を行う「未来の科学者養成スクール(FSS)」の入校式が21日、静岡市駿河区の同大で行われた。県内外の高校1、2年生43人が受講する。

FSSは科学技術振興機構の助成事業で、2017年度に始まった。本年度は農業や水産など実業系の高校に通う生徒の応募枠を新設した。入校式で同大の塩尻信義理事は「多様な皆さんがつながり、良い成果、効果が出ることを期待している」と述べた。
受講生は12月までに全8回の講義やワークショップを通して研究者の心構えなどを学ぶ。研究提案書も作成し、研究分野の近い同大教員から指導を受ける。その後、選抜に残った受講生は第2、第3段階のコースに進み、最終的に20人が24年3月まで研究を深める予定。
静岡農業高2年の若林瑞貴さん(16)は「在来作物の需要を伸ばして地域活性化につなげるために、在来作物の良さを科学的に説明できるようになりたい」と意気込んだ。