7月搭乗 3万人台回復 静岡空港、新型コロナ後初

 静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)が19日発表した7月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月と比べて1万5455人(100・0%)増の3万915人で、新型コロナウイルスの影響が出始めた2020年2月以来、初めて月別搭乗者数が3万人台に回復した。
 搭乗者数が前年同月を上回るのは9カ月連続。県によると、札幌地区のANA夏季限定便とFDA便が合わせて1万1160人(前年同月比7464人増)と全体を押し上げた。ほかにも、FDAの福岡線が1万354人(同3521人増)、出雲線が2336人(同1069人増)と好調だった。県の担当者は「行動制限のない夏休みになり、家族連れなど個人客の利用が多かった」と話す。
 ANAは9月30日まで札幌線と沖縄線の夏季限定運航を続ける。県は両路線対象の割引キャンペーンを展開するほか、全路線を対象にビジネス利用の割引キャンペーンを継続し、利用促進を図る。
 20年3月から全便欠航中の国際線についても早期再開に向けて国や航空会社への働きかけを続ける。

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