裾野に阿波踊りが帰ってくる 規模縮小、3年ぶり10月9日に

 裾野市で10月9日、「富士山すその阿波踊り大会」が開かれる。約40年前に始まり、新型コロナウイルスの感染拡大前は2万人の人出でにぎわった同市中心街の風物詩。一時は存続危機にあったが、市が補助金の再交付を決め、規模を縮小して3年ぶりに開催する。

裾野市中心街の風物詩だった阿波踊り大会。規模を縮小して3年ぶりに開催する=2019年9月、同市
裾野市中心街の風物詩だった阿波踊り大会。規模を縮小して3年ぶりに開催する=2019年9月、同市

 地元商店街の関係者や踊り手らでつくる実行委員会の主催。過去2年は新型コロナで中止した。2022年度は市の行財政改革の一環で助成の打ち切りが決定。3年連続の中止も検討されたが、1月に就任した村田悠市長が実行委の要望を踏まえ、「地域の活性化につながる」と判断し、補正予算案に補助金を計上した。
 ただ、助成額は3年前の200万円から65万円に減少。感染が続く現状もあり、開催方法を大きく見直した。会場はJR裾野駅前の商店街通りから市役所駐車場に変え、市内外の20団体だった踊り手は市内有志の舞台発表のみとする。大勢で列をなして商店街を踊り回る最大の見せ場はなくなるが、実行委は「阿波踊りを引き継いでいきたい」として体験会などを計画する。

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