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静岡人インタビュー「この人」 県内が舞台の怪談作品集を著した作家 神薫さん(焼津市)

 静岡県中部を中心にした29の怪談を収録した「静岡怪談」(竹書房)を出版した。2011年に怪談作品を初執筆し、13年には単著で初の作品集を出版している。今回の作品は単著で5冊目になる。眼科医師の傍らで、怪談ネタの収集にいそしむ。藤枝市出身。50歳。

神薫(じん・かおる)さん
神薫(じん・かおる)さん

 ―怪談に興味を持ったきっかけは。
 「1999年に眼科で働いている頃に手に取った怪談本を読んで面白いと感じ、本を書いている平山夢明氏のファンになった。関連本を買い集めて夢中で読んだ。10年後、平山氏にイベントで出会い『怪談を書いてみないか』と誘われて、平山氏編の怪談作品集に参加した」
 ―怪談の取材はどのようにしているのか。
 「コロナ禍で今はやっていないが、ライブハウスで催される少人数の怪談イベントに参加して、ネタを収集している。怖い体験をした人、ネタを持っている人に連絡を取り、詳しく話を聞き出す。ただ、本に書く際は体験談をそのまま書くとかえって創作のように思われてしまう。緩急を付けたりして、実話の怪談として成立するように見せるのが腕の見せどころといえる」
 ―本を書いて感じたことは。
 「富士山や東海道といった歴史ある場所には怪談につながるうわさ話が多い。いろんな人の思いが詰まっていると感じた。医師としては脳が起こす現象ではと思う。ただ、医学では説明できない部分もある。そこが興味深い」
 ―読者に言いたいことは。
 「県内にはまだまだネタはたくさんある。これからも掘り起こしていきたい。ただ、本に登場する怪談の舞台である施設を突き止めて、訪ねることはぜひともやめてほしい」

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