テーマ : 教育・子育て

川根本町の学校再編 2校案軸、校舎改修を一部縮小 新設計案

 川根本町は計画の見直しが迫られていた学校再編と義務教育学校の開設を巡り、従来の2校案を維持した上で校舎改修を一部縮小する新たな設計案をまとめ、18日の町議会全員協議会で説明した。同日の臨時会で再設計業務委託料を計上した2022年度一般会計補正予算案が可決され、新設計案を軸に事業を進める。町は22日から9月3日までに住民説明会を計8回開くとしている。

義務教育学校設計案の主な変更点
義務教育学校設計案の主な変更点

 町は24年度までに6小中学校を再編し、南北地域にそれぞれ9年制の義務教育学校を開設する方針だったが、多大な事業費や町民への説明不足などから、22年度当初予算案に計上した校舎改修などの事業費5億1800万円を全額削除する修正案が3月定例会で可決され、事業が中断していた。以降は全員協議会などで慎重な議論を重ね、従来の2校案を軸に経費を抑える方向で落ち着いた。
 主な変更点として、本川根小と本川根中を再編する北地域の学校は、技術科の授業などで使用する予定だった「ものづくり棟」の建設を取りやめ、既存校舎の教室を活用する。中川根第一小、中川根南部小、中央小、中川根中を再編する南地域の学校は校舎棟をつなぐ渡り廊下を簡素化する。両地域の校舎で照明をLEDに変更する案も削除した。修正設計書や新規設計図の作成費などの再設計業務委託料410万円を補正予算案に追加した。

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