70世帯断水続く 復旧作業急ピッチ 台風被害の松崎・雲見

 台風8号の影響で太田川が氾濫し、民宿など周辺の家屋が浸水した松崎町雲見地区では被害から一夜明けた15日、早朝から復旧作業が行われた。東伊豆町など近隣市町からは給水車や職員が派遣された。約70世帯では依然として断水が続き、地元住民からは早期復旧を願う声が聞かれた。

浸水被害を受けた住宅から汚れた家財などを搬出する消防団員ら=15日午前、松崎町雲見
浸水被害を受けた住宅から汚れた家財などを搬出する消防団員ら=15日午前、松崎町雲見
流木の撤去作業が進む太田川=15日午前、松崎町雲見
流木の撤去作業が進む太田川=15日午前、松崎町雲見
浸水被害を受けた住宅から汚れた家財などを搬出する消防団員ら=15日午前、松崎町雲見
流木の撤去作業が進む太田川=15日午前、松崎町雲見

 浸水被害を受けた住宅では地元消防団が中心となり、泥で汚れた家財やごみの搬出が急ピッチで進んだ。地区内2カ所に設けられた給水所には地元住民が次々と訪れ、生活用水や飲料水を調達。民宿従業員の斎藤貴明さん(26)は「トイレが一番厳しい。多くの知り合いから水の支援があるが、やっぱり足りない」と復旧を願った。
 町は断水対応を優先させる形で水道管の修理や泥水が流入した浄水場の整備に取り掛かった。午前10時時点で復旧のめどは立っていない。
 川をふさいだ流木の撤去や家屋の被害調査も同時に進めた。民宿の温泉が停止する原因となっている温泉管の破損に関しては、管理する松崎三浦温泉によると、修理部品の調達が遅れているという。
 町は同日午後8時まで給水対応を行う。深沢準弥町長は「まずはライフラインの復旧に全力を注ぐ。少しでも早く日常を取り戻すため、迅速な対応を進めていく」と話した。

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