70年ぶり屋台新調 掛川・海老名区、引き回し「伝統継承へ」

 掛川市八坂の海老名区は14日、約70年ぶりに新調した屋台をお披露目し、地区内で引き回しを行った。区民約50人が参加して完成を祝い、伝統の継承を誓った。

神事を終え、屋台の前で記念撮影に臨む区民=掛川市八坂
神事を終え、屋台の前で記念撮影に臨む区民=掛川市八坂

 海老名区の屋台「菊水館」は、毎年9月の事任(ことのまま)八幡宮例大祭に参加する8町8台の一つ。2代目となった新屋台は全長5・5メートル、幅2・7メートル、高さ3・5メートルで、天に向かって広がる格子柄の装飾「朝顔」が上部に施されているのが特徴になっている。屋台建築の匠工舎(同市高御所)が手掛けた。
 入魂式の神事に臨んだ戸塚規夫区長(70)は「新しい伝統と歴史をつくってもらいたい。新型コロナウイルスが収束し、事任八幡宮の祭典がにぎやかで盛大に開催できることを祈る」と話した。
 (掛川支局・高林和徳)

 

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