⚽監督、強化担当解任 浦和戦大敗が決め手 ジュビロ磐田

 J1磐田は14日、リーグ戦で再び最下位に転落し復調の兆しが見えない中で、伊藤彰監督と強化担当の鈴木秀人トップチームマネジメント部長という現場、フロントの交代に踏み切った。同日までに取材に応じた小野勝社長は「厳しい決断だった」と述べた。

解任された磐田の伊藤前監督(右)と鈴木前トップチームマネジメント部長=ヤマハ大久保グラウンド
解任された磐田の伊藤前監督(右)と鈴木前トップチームマネジメント部長=ヤマハ大久保グラウンド
13日の浦和戦で、選手に指示を出す磐田・伊藤監督。解任が決まった=エコパスタジアム(浜松総局・二神亨)
13日の浦和戦で、選手に指示を出す磐田・伊藤監督。解任が決まった=エコパスタジアム(浜松総局・二神亨)
解任された磐田の伊藤前監督(右)と鈴木前トップチームマネジメント部長=ヤマハ大久保グラウンド
13日の浦和戦で、選手に指示を出す磐田・伊藤監督。解任が決まった=エコパスタジアム(浜松総局・二神亨)

 昨季まで3年間J2甲府で指揮官を務めた伊藤氏は今季開幕から磐田で指揮を執った。攻撃と守備時で布陣を変える可変システムの浸透を図ったが思うように機能せず、一進一退が続いた。6月は公式戦4戦負けなしときっかけをつかんだものの、夏場を迎えたリーグ戦後半は8試合で1勝1分け6敗と失速。修正が効かず8試合で2得点、16失点と攻守に課題が山積する深刻な状況に陥った。
 監督交代の決め手となったのが、13日にエコパスタジアムで行われた浦和戦だ。序盤でミスから失点を重ね、なすすべなくクラブ最悪に並ぶ6失点。伊藤氏は試合後の会見で「0-2で我慢できれば良かったが、僕の責任」とうなだれた。あるクラブ幹部は「今季は伊藤監督と一蓮托生(いちれんたくしょう)のつもりだったが、根底を揺るがす負けだった」と振り返った。
 戦術が迷走したのも誤算だった。開幕前のキャンプから立ち位置を重視し球の保持にこだわるサッカーを目指した。だがJ1の強度に対応するため、7月30日湘南戦から走力のある選手を前線に置き、縦に速い展開を模索。湘南戦は1-0と競り勝ったが、続く鳥栖戦は0-2で敗れて早くも行き詰まった。
 伊藤氏の招聘(しょうへい)に尽力し、今季から強化責任者となった鈴木氏は得点力不足を補うため、FWの補強に奔走したが、実現しなかった。残留を争うチームが次々と積極補強に動く中、磐田は現時点でDF松原のみ。クラブは事業報告で「J1定着、サッカースタイルを確立し中位ランクを目指す」と掲げる。それぞれの後任は未定だが、今後のクラブの方向性が改めて問われている。

 ■最後まで一緒に闘えず残念
 J1磐田の伊藤彰前監督は14日、クラブを通じて「積み上げてきた成果を残り9試合で残留という目的に向かい、喜びを分かち合いたかったが、シーズン最後まで一緒に闘うことができなくなり残念。強い磐田を取り戻すこと、その先にシーズンで優勝を争うチームになると信じている」とコメントした。

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