平和活動 高校生委員に密着 島田工高生が動画制作 市式典で披露

 島田市の戦争被害を広く伝え、平和を訴える高校生の姿を多くの人に知ってもらおうと、島田工業高情報電子科放送技術班の生徒7人が取材活動に取り組んでいる。市平和祈念事業実行委員会に加わる高校生委員の活動に密着し、撮影した素材を編集して動画を制作した。15日に市内で開かれる平和祈念式典で披露する。

高校生委員(左)にインタビューする水野さん(中央)ら取材班=島田市内
高校生委員(左)にインタビューする水野さん(中央)ら取材班=島田市内


 高校生委員は平和祈念式典などを運営する実行委に若い世代のアイデアを取り入れようと昨年から始まった取り組み。2年目の今年は島田市、川根本町の高校から5人が参加している。委員は活動の一環で、島田市扇町を爆心地とする1945年の島田空襲について理解を深めてもらうためのクイズや、爆心地付近を巡るスタンプラリー、ウクライナへの募金活動を企画した。
 高校生委員への取材を発案したのは放送技術班の水野主喜(かずき)さん(17)。昨年に高校生委員として活動した。「高校生目線で平和に向けた活動に取り組んでいる姿をもっと知ってほしい」との思いから、水野さんを中心に7人が取材、発信する側として、本年度の委員の活動を追った。
 取材班は島田空襲の体験者へのインタビュー映像も盛り込み、約10分の動画を完成させた。班長の水野さんは「戦争の悲惨さを次世代に引き継ぐためにも多くの人に見てほしい。高校生委員の活動にも興味を持ってもらえたら」と期待した。

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