自販機で発信「静岡県産缶詰」 試験運用、販売動向を分析

 静岡県内缶詰メーカーでつくる静岡缶詰協会などは12日、缶詰専用の自動販売機事業のビジネスモデル確立に向け、産学連携の販売実験を静岡市清水区で開始した。自販機2台を来年2月まで試験運用し、購入者層など販売動向を分析する。若者や国内外の観光客向けに「売れる缶詰自販機」を開発し、将来的に観光地などへの普及を目指す。

県産缶詰の自動販売機を披露した産学関係者=12日午後、静岡市清水区
県産缶詰の自動販売機を披露した産学関係者=12日午後、静岡市清水区

 自販機は清水魚市場の直販施設「河岸の市まぐろ館」2階に設置した。ビンナガマグロのオリーブオイル漬け、生カキの油漬けなど同協会加盟11社の缶詰20種類を販売する。価格帯は300~650円と比較的高級な製品をそろえた。
 静岡産業大経営学部(磐田市)の熊王康宏ゼミの学生が自販機をデザインした。缶詰を意味する10カ国の単語と海を泳ぐマグロのイラストをあしらった。学生らは今後、マーケティング調査も担当する。
 同協会は同大、清水河岸の市協同組合、自販機メーカーの富士電機(東京都)と研究会を定期的に開催する。調査結果を踏まえ、商品構成の再構築や必要な情報発信策を協議する。
 12日に現地で開かれた自販機のお披露目式で、同協会の山本達也副会長(ホテイフーズコーポレーション社長)は「SNSを活用したり、キャッシュレスで販売したりと、どうしたらこれからの消費者に缶詰が売れるのか柔軟に考えたい」と述べ、新規市場開拓に意欲を示した。

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