麻機遊水地 カミツキガメ見つからず 静岡市が調査結果を公表
静岡市は12日、同市葵区の麻機遊水地で7月末に実施したカメの捕獲調査の結果を公表した。生態系に影響を及ぼす危険のある特定外来生物の「カミツキガメ」は捕獲されなかった。
調査は7月28、29日に実施した。同遊水地に160個のわなを仕掛けたところ、カメ73匹が捕獲された。内訳は在来種のニホンイシガメ2匹、ニホンスッポン3匹、外来種のミシシッピアカミミガメ32匹、クサガメ35匹、交雑個体1匹。在来種は同遊水地に戻し、外来種は殺処分する。
市内では過去4年でカミツキガメ11匹が捕獲されている。調査は、カミツキガメをはじめとする外来種の生息状況を把握し、定着を防ぐために2015年から実施している。今回は静岡大の加藤英明准教授の研究室と静岡北中・高の生徒ら約20人が参加した。
市環境創造課の担当者は「カミツキガメを見つけても触らずに、同課か警察に連絡を」と呼び掛けている。