狙われたエスカレーター 静岡駅地下で盗撮多発 周囲から見えづらい/人ごみに紛れやすい

 静岡市のJR静岡駅北側の地下通路で盗撮被害が多発している。特に地下通路から1階コンコースに通じる上りエスカレーターでの被害は深刻で、静岡中央署が4月に逮捕した男は同所で1年にわたり盗撮を繰り返し、スマートフォンに盗撮画像が約430枚保存されていた。早急な対策が求められるが、防犯カメラ設置のめどは立っていない。

盗撮が多発しているエスカレーター=JR静岡駅構内
盗撮が多発しているエスカレーター=JR静岡駅構内
JR静岡駅北側の地下通路
JR静岡駅北側の地下通路
盗撮が多発しているエスカレーター=JR静岡駅構内
JR静岡駅北側の地下通路

 同所は北側地下通路から駅に向かう買い物客や通学、通勤者らが頻繁に利用する。同署の検挙件数は2020年からの2年半で6件。いずれも警察官や通行人が発見した。被害者本人が気づかないことや逮捕者が多数の盗撮画像を所持していることから、実際の被害は検挙件数よりもはるかに多いとみられる。
 ▶倍増する盗撮 被害に遭わないためには・・・
 同署によると、犯行は被害者の真後ろからスマートフォンでスカートの中を撮影するケースが多い。盗撮犯罪に詳しい全国盗撮犯罪防止ネットワーク(和歌山県)の平松直哉代表は、同所で盗撮が多発する理由として①左右が壁で周囲から見えづらい②エスカレーターの幅が狭く後ろからも見えづらい③コンコースに出れば犯人が人混みに紛れやすい-の3点を挙げた。
 地下通路は静岡市の管轄である一方、エスカレーター自体はJR東海の管轄。捜査関係者は、防犯カメラが設置されない背景に両者間の費用負担の問題があると指摘する。
 平松代表は「対策を怠れば、盗撮スポットとして犯人らに共有され、今後さらに被害が増える」と警鐘を鳴らす。

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