浙江省と友好40年 介護分野施策共有 オンラインフォーラム
静岡県は9日、県と中国浙江省との友好提携40周年の記念フォーラムをオンライン方式で開き、共通課題となる介護分野の取り組みを紹介し合った。両国の600人余りが閲覧し、双方の会場でも計数十人が発表を見守った。

本県からは聖隷福祉事業団の担当者が、観察を生かす「認知症ケアマッピング」の手法を活用した取り組みを紹介。県内で介護事業を展開する企業「インフィック」はIT技術を活用できるIT介護士育成や各種センサー機器を使った安全対策などを発表した。
同省の中国健康養老集団研究院の張晋院長は同国内の動向を解説した。中国では60~75歳の高齢者が増加傾向にあり、日本の1995年前後の状況と似ているという。9月にはシニア層が学位取得できる最大1500万人規模の大学が設立されることや、今後ヘルスケア産業が伸び、経済の中心となる見込みも示した。