三島、裾野、長泉の首長会議 移住、にぎわい創出に向け連携
富士山南東消防本部を設置している三島、裾野、長泉の3市町による「富士山南東スマートフロンティア推進協議会」の首長会議が10日、三島市の同本部で開かれた。県が進める「ふじのくにフロンティア推進事業」を活用し、移住を含めた人的交流の促進やにぎわい創出に向けて各市町が連携する方針を確認した。

2市1町をフロンティア推進エリアとして計画書を策定し、来年1月に県の認定を受けた上で具体的な事業に乗り出す考え。首都圏に近い立地的な優位性を生かし、転職なき移住先として子育て世帯に選ばれるエリアを目指す。本年度は人口動態や移住ニーズの調査に加え、次世代交通サービス「MaaS(マース)」の実証事業などを通じて具体的な取り組みにつなげる。
首長会議では各市町長がエリアの将来像を語ったほか、8月下旬から民間4社が2市1町で始める実証実験についても説明された。スマホで行う目的地までの経路検索に観光や飲食、交通など多彩な情報を提供し、観光客などの周遊や経済循環につなげるという。各首長らは今後の官民連携も見据え、計画のさらなる推進について合意した。
(三島支局・金野真仁)